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柊らしさん『電柱、牛乳を飲む』を読み終えた。
電柱の形の本で、牛横断注意の標識が立ってる。牧草地のちいさい電柱が、もっといろんなものを見たいと身長を伸ばしたい気持ちでいたら、不思議な牛の牛乳を飲むことになって…というお話。
いつもそこに「ある」ことも気づかない電柱がどんなことを考えているかとか、どんな冒険をしたかとか、らしさんの物語は、世の中のいろんなものや生き物を見つめる目を少しずらして、「不思議」を身近にしてくれる、そしてその感覚を物語の外にまで連れ出してくれるところに魅力があると思う。
本も電柱の形をしていて、電柱の部分に物語が収納されてるんだけど、この「形」が、ふと家のそばに佇む電柱を見た時、くるくるっと開けるかたちになってて、それぞれ固有の物語を持ってるんじゃないかって思わせてくれて楽しい。
シルバニアとかと一緒に飾った。
 

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