特撮とOVAがともに参照した系統のアメリカのホラーアクション映画ってあったよな〜とか人と話しつつ「The Blob」(1958)トレイラー、リメイク版(1988)トレイラー、「ゴジラ対ヘドラ」(1971)トレイラー、「アタックオブザキラートマト」(1978)トレイラーを見て、『オーバーザシネマ』の平倉回を読んでた。
ブロブの赤黒い塊・液体が、アメリカ文化としてのコンビーフやスパムなどを連想させつつ、生きたまま人を食らうスライムみたいなモンスター。いまでもblobはその手の不定形モンスターのミームとなっている。
ルックはキラートマトの「でかい赤いやつが襲ってくる」とパロディにされたわけだが、元はブロブなんだろう。
ゴジラ対ヘドラでもゴーゴーダンス会場の階段を降りてくるどろどろ液体がブロブミーム。
Trailer - The Blob (1958) https://www.youtube.com/watch?v=TdUsyXQ8Wrs
The Blob (1988) - Official Trailer https://www.youtube.com/watch?v=vq0our4mceQ
『アタック・オブ・ザ・キラートマト』予告編(字幕入り) https://www.youtube.com/watch?v=al9W0IY2-PY
『ゴジラ対ヘドラ』 | 予告編 https://www.youtube.com/watch?v=a6c_LuvJRuQ
キューブリックの『シャイニング』でエレベータードアから溢れてくる赤黒い大量の液体も、その系譜の中にあって、この種の事物は、生命と単なる事物、液体の中間のような地位を占める。
シャイニング 予告編 https://www.youtube.com/watch?v=uCfzgiULudY
こういう液体やテクスチャーフェチを喚起するオブジェクトってモデラー感覚も刺激するから、クローネンバーグとかとも相性がいいし、ある時期までは漫画家の参照項だった。
たとえばクライブ・パーカーの『ヘルレイザー』(1987)は、遊戯王の千年パズルとかベルセルクのゴッドハンド(登場シチュとキャラデザの系統)の参照源になっている。
ホラー映画「ヘル・レイザー〈4K〉」予告編 https://www.youtube.com/watch?v=qvCppkhgAsg