「朝ドラやNHKへの不信」といった語り口の投稿をこのところ目にするが、朝ドラ・大河ドラマは右派エンタメの一角なのであって、NHKは国民化の一装置なのだから、今に始まったことではなく、なぜ国民化のメディアに文化左翼を期待しているんだ?というレベルで驚く。
NHKのドラマは、教養主義的な保守が「まあがんばってるじゃないすか。現代でこれならば良し」と後方腕組みしてうんうん頷くものだと思っていたが…。
右派エンタメのロウブラウの中にも隙間はあるよ、というチャレンジングな介入の対象ではあっても、手放しで期待するものではないと思う。
国民化の過程を担うナショナルメディアに、透明な一体感を漠然と期待しすぎだと思う。「普通の日本人」需要きついなあ、と私はちょっと引く。