色んな国や民族ごとにそれぞれのジオエモさってあるんじゃないかなという話が出て、例えば日本人が能登半島や北陸路と聞くと演歌などの影響で海に面した寂しい冬景色を想起して情緒を感じるとか、昔の中国人が果てなく広がる西域の砂漠を詩の題材にしたとかそういうの。
このジオエモさというのを突き詰めたら地形と文学みたいな視点の研究対象になりそうだなと思った。もうあるかもしれないけど。

フォロー

@mikeneko301_2022 歳時記や枕草子、土佐日記が国語教育に組み込まれる次元ですでにそれがあると思うよ。四季折々と風景が結びつけられるときにもわりと。それが地方固有のカラーで括られると日本海とか北海道とか日本アルプスとかになる

日本は昔からそのあたり顕著だし、山水画や盆景みたいに風景を模倣するアートがある中国も近い感覚がありそう。
井奥陽子先生の『近代美学入門』で一番驚いたのが、西洋の主要な国で自然風景(特に山)がアートの題材になるのが近代以降って話で、昔の人はアルプス山脈を見ても「険しいし不吉な感じがするし嫌だなあ」というのが一般的だったとか。
それを考えるとヨーロッパのジオエモの感覚って日本や東アジアのそれとは大分違うのかなと思ったり、イギリスみたいに海が多い国とそうでない国とでは感じ方に違いがありそうだなとか色々想像します。

@mikeneko301_2022 あーでも中国と日本の山水画は同時に「仙郷」の要素があると思うので、聖書由来の風景が描かれる西洋画とペアになるかもですよ

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。