@wak 悪役令嬢ものの一つの拠点は韓国ウェブトゥーンですが、韓国ドラマ掘ってる人から話を聞くと、韓国ウェブトゥーンはかなり韓国ドラマと重なるエリアらしい。
なお、日本ウェブ小説と韓国ウェブ小説/ウェブトゥーンは、どっちが先行しているとも言えない感じがあります。今だとウェブトゥーン意識してる小説も漫画も多そう。
@ttt_cellule なるほど…。自分はなろうやカクヨムなどのプラットフォームで作品を読んでいますが、プラットフォームの中の流行り廃りはある程度分かる反面、別のプラットフォームやメディアの作品…韓国ウェブトゥーンなり韓国ドラマなりとの影響関係が見えにくいんですよね。
例えば、悪役令嬢ものというジャンルについて、そうしたプラットフォームやメディアを横断的に捉えて論じた文章ってあったりするんでしょうか?
@wak だいたいこのへんがウェブトゥーンの有名どころかな。私はこの2割ぐらいしか読んでないけど。
https://twitter.com/emiry_oinari/status/1681624428839604226?s=46&t=5mSltbi1UVoy9J3RPXDKUQ
日韓コンテンツ比較の記事は見たことないですね。あったら教えてほしい。もう自分でやるしかないかな〜となってますね。
少し前に文フリで韓国ウェブトゥーンの方だけなら考察本が出たんですが、入手し損なってる。
https://c.bunfree.net/p/osaka10/24285
私はなろう冒険者ものにラグナロクオンラインの影響力はでかいと見てますが、「韓国コンテンツだから00年代には強調されなかった」と疑ってますね
@ttt_cellule 諸々ありがとうございます!なろう冒険者ものって確かにラグナロクオンラインの影響は大きそうですね。
うーん…ちょっと00年代の記憶が薄れているかもですが、MMORPGって90年代後半はDiabloやウルティマオンラインなどの米国産が流行って、その後00年代前半はむしろ韓国の真骨頂という感じじゃなかったでしたっけ?
ラグナロクオンラインやリネージュとかは人気でしたし、まだ90年代のSFCからPSのJRPGの印象が強かったから、家庭用ゲーム機ではなくPCでやる MMORPG=韓国産の印象が強かったです。
@wak 00年代初頭〜中盤は韓国MMOがかなり強かった印象がありますね。リネージュとかもあったかなあ。ノベルゲームとMMOの最盛期はわりとダブってる印象があるし、うみねこのなく頃ににもROオマージュがあったりした。あと、ROの漫画が、いまの異世界もののようにあちこちにありましたね。
ROとなろうをつなぐのは、冒険者ギルド、冒険者ランクとかの設定周りが特に濃厚かなーと。
@ttt_cellule ですね。あと、冒険者以外だと、JRPGの勇者と勇者パーティー、魔王概念が根強く残ってるのが個人的に面白いです。JRPGとMMORPGの要素が混在して、勇者が魔王を倒しにいくJRPG的な「主人公」の話と、勇者ではないけれど冒険者として段々のし上がっていく MMORPG的な要素が共存している。
異世界ものの平均読者は青少年よりは中年が多いんじゃないかという話もありますが、ある意味では自分の人生の主役から少し降りた年齢である中年にとって、勇者よりもこつこつとダンジョンに働きに行く冒険者の方が自己投影しやすい。その場合、むしろ勇者は自己投影ではなく、自分が失った、もしくは最初から持っていなかった可能性の投影先になる。そういうある意味では中年の屈託の結果、誰も意図しないのに勇者と冒険者という異なる枠組みが残っているのかもなと。
@wak 「魔王側の方があったかいし人間味あるのでこっちに付きますー」系も多い。「王族の勇者召喚で異世界にきましたが王族たちクソすぎ」とかもよくある展開。このへんは、もとはJRPGの勇者魔王対立を反転させたのが基礎かな。
あとは「とりあえず便利な悪役として魔族を置く」作劇が多い。