読ませる。
“クルーグマンは「脳を腐らせる麻薬」という表現を引き合いにしながら、その逆張り主義には副作用があると説きます。
「テック・ブロは、脳を腐らせる逆張り主義に特に弱いと見える。(中略)彼らは経済的に成功すると、往々にして自分は唯一無二の秀才であり、問題を理解すべく実地で努力してきた人たちに助言を求めることなく、どんなテーマでも即座に習得できると思い込んでしまう。実際、多くの場合、彼らは従来の常識に逆らうことで金持ちになったのだから、そうした逆張りがなんにでも当てはまると思い込んでしまう素地があるわけだ。」
しかも、テック・ブロの金持ちは同じような人種と付き合いたがるので、文化的・社会的フィルターバブルの中で逆張りを先鋭化させてしまう傾向があります。アニール・ダッシュはこの現象を「VC QAnon」と呼んでいますが、ロバート・F・ケネディ・ジュニアみたいにQアノン的な陰謀論に肩入れするテック界の富豪たちは少なくないというのです。”