現代ドイツではコロニアル探検ものの再解釈が流行ってるぞという論文を見つけて読んでいるが、https://barrel.repo.nii.ac.jp/records/4888 アウグスト・エンゲルハルトは絶妙に愚かしいから起用されがちなんだろうな。(ニューギニアに移り住んで菜食主義とココナッツだけで生きろと教団結成して早死)
エンゲルハルトは、近年ではドイツのドキュメンタリー番組が取り上げたりGIGAZINEが記事を作る対象になっている。その再注目のあとで小説家が素材として見出したという過程がある。
サモア諸島に移り住んだスティーヴンソンについては、サモアはその後ドイツ領になってたからドイツで「スティーヴンソネード」があるというのを知った。彼は宝探しで移住した説とか。
このへんの作品は面白そうだが邦訳なし。
日本でなろう作品が成立するのは「コロニアルかつ観光的な異国エンタメならこういう上位互換あるだろ」と即座にぶつける作品&秩序が欠落して空所があるからなんだろう。それは日本が、英仏独にくらべて帝国として大したことなかった(がゆえに加害性にも鈍感になるという半端なことになる)のもありそう。
この箇所は、戯画化することで、イマジネーションの乏しさを挽回はしないがとりあえず成立させる、の技に見えるが、おそらく日本だとこれもあんまり蓄積がない。
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