やっぱりこの漫画が現在の「女騎士、日本へ」枠の基準作品だな。ポルノ要素を逸らす手際がうまい。
本作を持って女騎士ミームに一区切りがついたとみる

comic-ogyaaa.com/episode/14079

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バービーが人間世界に来るときの違和感や主題系は、この種の模索と合流させてしまえばいい、と思いつつ映画バービーを見た。

女騎士ミームは「くっ殺せ」とセットだから、ポルノミームなんだけど、青井タイル作品では、女騎士の表情をOFFにしてリアクションでエロくする手を遮断してるのと、武士っぽく伸ばす。これにより、「女騎士さんが日本文化スゴイを語る」の植民地主義的テンプレを避け、むしろ女騎士さんの高潔さが輝く反転持ち込む。

ただし、女騎士を(性的にも)イノセントな武士にするコースなので、異和をキープしつつ舐められないポジにはなるものの、ここから異議申し立ての主体にはしづらい。
これは日本的脱政治路線ゆえの弱点だろう。だがバービーから考えれば真逆のサイドから掘削可能になると思われる。

ワンピースREDでもドラクエユアストーリーでもいいんだけど、二つの世界を作ると、片方を幻想・欺瞞に据えるのがよく使われる構成で、そこでバービーを見ると、バービーランドは別に欺瞞ではなくむしろ理念の体現だから、その手の対立のイージーハンドリングを封じてるのもうまい。

幻想と現実にして「回帰すべき現実」に収束させると、ダメな保守的説教性が出やすい。日本エンタメで虚構世界と現実を同居させると大抵これになる。

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