この探索を生かしてもっと展開できるのでは…?とも思ったが、作品記述で議論できないうえに総体把握が困難なウェブ小説趨勢を、なんとか苦心して概説しているため、読みごたえがある。
古土「Web二次創作小説史1995-2008 転生オリ主とトリップ夢主」
この記事は可能なかぎり資料から記述を組み立てている選択が凄味。
だからこそ、「00年代前半の夢小説は、具体的作品や代表的なものを語ろうとするなら、個人サイトも検索サイトも潰れているし、internet archiveからではサイト検索機能は使えない。証言がまとまるのを待つしかない」と、空所の明示もバシバシ出てくる。