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東野芳明のジョーンズ論『ジャスパー・ジョーンズ──アメリカ美術の原基』(1986)を読んでるんだけど、ジョーンズの作品が生涯にわたって築いた幅を見てるだけで面白い。
かつて、ジョーンズが基準的作家だった時代があるんだ、となんとなく掴める。少し前のリヒターみたいな感じで、「ジョーンズで現代作品の問題系を理解する」人がいたんだろうなと思わせられる。

現在まず読むなら東野よりは、ART SINCE 1900のハル・フォスター「1958 ジョーンズとステラ」がおすすめ。言われて見れば記号とイメージの対立とかコンフリクトを組み込んでるし、かなり早いポストモダン作品だよな、とつながる。
身体部位のcasting(鋳込み)で指標要素を出すのもデュシャン引き継ぎなので、ポストデュシャン期の語彙整備で見ると、ジョーンズがでかいんだなと察しが付く。

ジョーンズのメモにあるペト(John Frederick Peto、1854-1907)が気になってぐぐっていたが、これコラージュ作品やアメリカ美術に影響していてもおかしくない作品だなあ…。
ウィリアム・ハーネットと並ぶ静物画とだまし絵の名手だったようだが。

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