m(_ _)m
「そうだ、お礼に奢るから、今日飲みに行かないか?」
「えっ!いいのか?」
忙しいイーサンと飲みに行ける機会なんかあまりない。憧れのレジェンドとのサシ飲みなんて大歓迎だ!
それに、任務以外でイーサンの近くにいれば、もしかしたら夢小説のいいネタになるかも…
そんなことを考えていたら、
「うん。僕も君と飲みたかったんだ。…ふたりで、ゆっくりね」
「ひぇ…!?」
にっこり笑ったイーサンはなぜか俺の耳元でねっとりと甘く囁くようにそう言って、そのまま『あとで』と去っていった。
「えぇ…」
なんだったんだ、いまの。
夢小説のネタどころか、夢小説そのものを味わったような衝撃。とんでもなく色っぽい声が耳の中に響いていて、俺はしばらく呆けたように席に座っていた。