#講談 #浪曲
【阿久鯉・奈々福二人会】2024年5月20日(月)18:00~@上野広小路亭
落語 しゅう治「権助魚」
講談 奈々福「鉢の木 いざ鎌倉」
浪曲 安久鯉・奈々福「阿漕ヶ浦」
トーク、仲入り
浪曲 奈々福・まみ「小田原の猫餅」
講談 安久鯉「長門守木村重成の最期」
2回目となったこの二人会。前回予告されていた通り前半は「天地会」として、互いの芸を交換。張扇を持つ奈々福さんと、奈々福さんの三味線で唸る阿久鯉さんという貴重な光景を拝めた。後半、本来の芸に戻ったお2人の安堵の表情ったら! トークを含む全体を通して、2つの芸の魅力・違い・難しさが改めて感じられる素敵な会だった。
講談 奈々福「鉢の木 いざ鎌倉」
こちらは何となく想像ができたとおり、台本を見ながらも滑舌よくうまく進めていたとのがすごいなあ。でもやっぱり張扇の音が全然違うのと、すごく滑らかに語っているのに内容がほとんど入ってこない。この辺が本業の方との違いなのだろうな。当たり前だけど。この演目は、入門したての講談師がまず習うものなのだそう。和綴じの台本が綺麗だった。
浪曲 安久鯉・奈々福「阿漕ヶ浦」
こちらはまったく想像がつかなかった阿久鯉さんの浪曲。もとは安久鯉さんが「ちょうど時間となりました~♪」というのをやってみたいということで発案したのだそう。こちらも玉川の入門者が初めて習う演目とのこと。普段は歌がお上手な方であることはわかったが、やはり声量がぜんぜん違うし(これも当たり前)、語りの部分が講談風で楽しかった。
トークで語られたそれぞれの芸の魅力と難しさ。興味が尽きない噺だった。印象に残ったのは、ピアノの伴奏で歌うのと違って、三味線に声を乗せるのはとてつもなく難しくて、最初はみんなできない。でも阿久鯉さんは一発で声が乗った、と言っていた。どっちもすごいよ。
浪曲 奈々福・まみ「小田原の猫餅」
奈々福さん、冒頭の一節を唸ってから、「あーーー、やっぱりこれだよ、これーーー!」と大喜び(^^)。噺は、落語の「ねずみ」に少し似た甚五郎モノだけど、猫がひどい目に遭うので途中は耳をふさいだ。