勝千代「武田信玄」
武田信玄が元服して初陣で手柄を立てるも、そのせいで父から疎まれ確執が生まれ、のちに父を追放して当主となり、上杉謙信との川中島の戦いのさなかまでを描いたもの。勝千代というのが信玄の幼名だったとは知らなかった(山梨出身なので師匠が勝千代と名づけたのだそう)。もうもう、三味線との呼吸のぴったりさがものすごいレベルだった。まず、信玄が初陣のときに奇襲をして敵の党首を斬るときの三味線の音。鳥肌立った。あんな音出るんだ。それから川中島の戦いに入ってからは、人と三味線がぴたーっと完全に一体化して、テンポがどんどん速くなっていく。その迫力と臨場感と緊迫感とドライブ感の凄まじさ。かっこよかったなー。今まで見たことのない勝千代師匠の一面が見られて本当によかった。