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【木馬亭十一月定席千穐楽】2023年11月7日(火)12:15~16:10

綾・美舟「出世定九郎」
小ゆき・貴美江「最強主婦伝説 奇跡の夜」
菊春・美舟「竹の水仙」
奈々福・まみ「赤穂義士伝 赤垣源蔵徳利の別れ」
~仲入り~
太福・鈴「悲しみは埼玉に向けて」(三遊亭圓丈原作)
講談 琴鶴「あんぱんを食べた次郎長」
順子・貴美江「一妙麿」
柳・美舟「一本刀土俵入」

平日だけどかなりの大入り。団体さんも入っていたとか。暑かったので、名物のアイスモナカも飛ぶように売れていた。明日は立冬だっていうのにねえ。

綾・美舟「出世定九郎」
綾さん、初めて聴いた3月から比べるとすごくお上手になった気がする。来年1月年季明け。こちらの興行も行かなくては。お披露目系大好き。

小ゆき・貴美江「最強主婦伝説 奇跡の夜」
新作。ご友人の実話らしいけど面白かった。仕事ばかりで家事育児を妻に押し付ける男。そいつと別れてシンママで奮闘する女性。女性からすれば(子育て経験ある人なら余計に)「あるある」と頷けるけど、会場の圧倒的多数を占める高齢男性はこの噺をどう受け止めるのかな。まあピンと来ないんだろうな。小ゆきさんは鋭い高音の節が熱くて好き。

奈々福・まみ「赤穂義士伝 赤垣源蔵徳利の別れ」
今日一よかったのはやっぱりこれ。赤垣源蔵は前に安久鯉さんの講談で聴いたことがあったけど、浪曲のほうが好き。やはり、浪曲の何がいいってドラマチックさじゃないかしらん。九州遠征でお疲れだろうに、素晴らしい声量で啖呵もすてき。すっごくよかった。

講談 琴鶴「あんぱんを食べた次郎長」
あんぱんの木村屋誕生秘話。面白かったんだけど、聴きながらつい「ここで三味線が入って唄っちゃえばいいのに」と随所で思ってしまった。これから講談聴くたびに思いそう。

順子・貴美江「一妙麿」
最初の一節で「名調子!」と掛け声がかかったのはいいが、そのせいで次の文句を忘れてしまい、どうしても出てこなくて、いったん楽屋に下がった。ちょっとお気の毒。声がとてもきれい。

柳・美舟「一本刀土俵入」
若手はかなり聞いたけど、トリをとるベテラン勢はまだ聞いていない人が多く、柳さんもそのひとり。でも、ちょうどお眠タイムが訪れてしまって、うろ覚え。ごめんなさい。

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