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(つづき)
さん喬「妾馬」
黒紋付に袴姿だったのでもしやと思ったら、やはり妾馬。気持ちの温かくなる噺ベスト10を選んだら、この噺は絶対上位に入る。さん喬師匠演じる八五郎の、がさつだけどまっすぐな優しさ、温かさ、明るさ、可愛らしさが会場に充満して、誰もが必ず幸せな気持ちになって家に帰れる一席だよね、これって。子らも大いに笑っておったよ。「三太夫、良き友を得たな」のところが何度聞いても本当に大好き。

ちなみに、さん喬師匠は中大付属高校の出身なので、武蔵小金井と縁があったというのは知らなかった。「本当に変わりましたねえ、昔なんて……」というから昔はどうだったのかと思ったら、「肥を撒いた田んぼを縫って学校に行っていたのに」だって。わはは。

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