#落語
(つづき)くだらなさと、インテリジェンスの融合とでもいおうか。こんな壮大な時間軸の落語は前代未聞だと思うし、新作落語って、わたしの知る限りでは日常に近い場面を切り取るものが多い印象があったので、すごいと思った(語彙貧弱^^)。大爆笑SF絵巻。あと、上方落語特有の小拍子をパンと打つと、一瞬で時間や場所を切り替えられるというやつが効果的に使われていた。なんたって一打ちで数億年飛ばせるんだから。
談笑「猫の女郎」
猫好きの談笑師が、古典落語では扱いの悪い猫を活躍させたいという思いでつくったという擬古典。少し姿を見せなかった飼い猫のたま。じつは20歳になったので化け猫の試験を受けて見事合格。9本の尻尾を手に入れ、今や何にでも化けられる。それじゃあ、ってんで、妙齢の美人に化けさせ、女衒を騙して金をせしめようと算段するが……という噺。
それ以上にマクラが面白かったなあ。これまでのべ30匹くらいの猫を飼ってきたという話、キ●ガイ犬を恐れる話、安楽死を依頼された猫を殺さずこっそり避妊・去勢して談笑師のもとに連れてくる動物病院の話、等々。色々共感しきり。(つづく)