#落語
(つづき)はるか彼方の星のお笑い芸人とプロデューサーが地球に降り立ち、かつての「電波少年」よろしく、ここで生命を誕生させてロケットをつくって母星に帰ってきたら番組MCの座を与えてくれるといわれてひとり置き去りにされる。ただし、その状況はずっと中継されているので(ウルトラ長寿の星人らしい)、視聴率が下がったら番組は打ち切り。うまいこと「ボケ」も入れてくれと。芸人はあの手この手で生命を誕生させ、進化を促す。恐竜の治世が長すぎて視聴率が下がったときに、盛り上げるために母星の画策で隕石が送り込まれてくる、っていうのは笑った。人類が誕生してから、要所要所でアドバイスをするのも面白い。ガリレオに地動説を入れ知恵し、ニュートンに万有引力を気づかせ、アインシュタインに……信長光秀秀吉家康に……そのアドバイスの仕方がまたセンスがいいというか。そしてようやくロケットができて母星に帰るが……。
でもこれって、もっと卑近なスケールなら現代の日本のテレビ界で行われているからね。それへの風刺も感じられて、とにかく面白かった。(ヴォネガットの小説って何だろう……学生時代にあんなに読んだのに、全部きれいさっぱり忘れてしまったよ^^)
(つづく)