#落語
(つづき)
三席目は「芝浜」。三鷹の独演会の夜の部で芝浜を掛けたと聞いて歯ぎしりしていたが、ついに12年ぶりに聞けた。マクラで魚や江戸前の話を始めたときには心の中で小さくガッツポーズ。記憶していた通りの芝浜で、とてもよかった。最後のおかみさんの独白のところはぐっと来るなあ。あと、勝五郎が芝の浜で財布を拾う前の夜明けの描写がすごく好き。
素晴らしい三席に加え、さん喬巾着とさん喬クリアファイルまでもらって、なんと楽しいクリスマスの夜。何の意味もないけど、盛り上げるために赤のワンピと緑のコートで行った甲斐があった(ナンノコッチャ)。
あれだな、わたしは昔から月に何回かしか行けないから、どうしても聴く人が偏ってしまって、とくに大ネタは何人もの人で聴き比べるという経験が少ない。寄席でよくかかるような軽い噺ならそれなりに色々な人で聴いているけれど。
今年はさん喬・喬太郎親子以外では、一之輔師匠が主任の寄席や独演会に行ってみたので、来年は白酒師匠、馬石師匠あたりを増やしてみたいな。
メインはやっぱりさん喬師匠だけれど。今年、入院して一か月休養したという話を聞いて以来、まだまだ若々しいけれどもやはり聴けるうちにしっかり聴いておきたいという気持ちが強くなった。少なくとも独演会と、主任の寄席は押さえよう。