(つづき)
落語では小南師匠の「午後の保健室」はちょっと……元を知っているだけに……。でも小痴楽師匠の江戸弁の華やかさ、生きのよさ。それからなんといっても文治師匠の「親子酒」はよかったなあ。おかみさんがほとんど抵抗せずに酒を出すので、そこのやり取りではなく、ただひたすらに主人が酔っていくさまがじつに可笑しくて、可愛らしい。都都逸の文句などはさみながら陽気に酔っていくさまが絶品だった。
新宿末廣亭十二月中席夜の部三日目
前座 南 海「いびき駕籠」
講談 松麻呂(忘れてしまった)
漫談 ねづっち
落語 小痴楽「強情灸」
落語 枝太郎 振り込め詐欺の新作
漫才 陽・昇
浪曲 奈々福「清水次郎長伝 お民の度胸」
落語 小 南「午後の保健室(柳家喬太郎作)」
曲芸 ボンボンブラザース
講談 安久鯉「水戸黄門記 出世の高松」
~仲入り~
映画説明 頼 光「空の桃太郎」
落語 希 光「狸の化寺」
落語 文 治「親子酒」
漫談 東京ボーイズ
講談 伯山「赤穂義士銘々伝 大高源吾」