『夜間飛行』(サン=テグジュペリ/二木麻里訳/光文社古典新訳文庫)を読んだ。一見正反対に思える静謐な自然描写と殺風景で緊張感のある職場描写が稀有な形で作品になっていて素晴らしい。学生時代に愛読していたという人や、新潮文庫版を読んで絶賛していた大学生にも会ったが、そのころに読みたかったな。
『夜間飛行』の巻末にあるサン=テグジュペリの略歴を読んでいる。貴族の家柄ながら空軍パイロット出身で営業職で苦労したり、砂漠で人質解放の交渉をしたりと、「星の王子様」の先入観よりずっと硬派だな。
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