4/14 No.56云い終ると同時に、かれは両手で眼を押えた、兵庫の老《おい》の眼からもはらはらと落つるものがあった。……湖のほうから吹きわたって来る風は、しばらく声のとだえた客間にしのびいり、廂《のき》さきに吊《つ》った風鈴を咽《むせ》ぶように鳴らせていた。
「青竹」山本周五郎
https://www.aozora.gr.jp/cards/001869/card57535.html
昨日書けなかったので長め。これで「青竹」はおしまいです。次は何にしようかなー。
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