声優名盤探索の旅126枚目、伊藤美来『This One's for You』(2023年、日本コロムビア)。すべての楽曲が光るすぐれたアルバム。前作から続くゆいにしお・竹内アンナ提供楽曲は今回も快調。ビッグバンド系もいいし、『Oh my heart』みたいなポップな楽曲もこの人の特性や他楽曲から離れないものになっている。間違いなくキャリアベストだと思う。
columbia.jp/artist-info/itomik

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伊藤美来『This One's for You』、『傘の中でキスして』、『La-Pa-Pa Cream Puff』みたいな、多幸感と寂しさの同居するラインの楽曲は本当にすばらしい。これらの曲のストリングスや金管もボーカルを見事に引き立てている。過去作にあった、アルバムに馴染まないタイアップソングも皆無で、この密度と楽しさで11曲46分っていう長さも実によい塩梅で、繰り返し聴くに値する名盤だと思った。

伊藤美来『This One's for You』、まあ気になるところといえば、タイムマシンで100年前のニューオーリンズへ飛び込みジャズ草創期の文化を楽しむという(大貫妙子『メトロポリタン美術館』をちょっと思い出した)ファンタジックな『100年前に会いましょう』、とても楽しいけど、そこで交流するのが金髪碧眼の人っていうのはどうなのかなー、という点くらいでした。ジャズの歴史にはまったく明るくないので、なんとも言えませんが…。

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