「そんなん言われても付き合う前から知ってるじゃん。」
とど正論言われるけど自分以外を抱いてる事実が嫌で山田に愚痴る。
「えーっと?風俗で稼いでる彼氏の仕事が嫌ってこと??」
「矛盾してるのはわかってんだが、自分まで客扱いされてるみたいでつらい。」
「え?なに?貢いだりしてんの??」
「してない。朝飯夕飯は一緒に作るし風呂では洗いっこしてる。マッサージもしてくれるし俺が寝つくまでキスしながらヨシヨシしてくれる。愛情は感じてる。」
「くっそ羨ましいふぁっく。」
「あ?」
「いやいやなんでもなくて!因みに彼氏どんな顔してんの?写真見せてよ。」
酔っぱらいざわがにんまりしながら見せてくれたモブの写真どー見ても山田の劣化版。イケメンだけど山田の劣化版。
「……はぁ〜(くそでかため息)あのさぁ。俺でいいじゃん。」
「はあ??」
「ソイツにだって生活あんだしすぐやめれるもんじゃねえだろ?そんでお前は嫌だって話。別れりゃいいじゃん。」
「そういうこと言われたくてお前に相談してるわけじゃない。」
「じゃあなんて言って欲しいの?」
「それは、」
ここで山田にちゅーされんの。
びっくりして目開けっぱなしざわ。
山田も目開けてて綺麗なペリドットに心臓バクバク。
「俺を選べよ相澤。」
めっちゃいい声で決め台詞ぶちかます山田にざわはちょろりと陥落。
そのままホテルに連れ込まれてラブラブセッを決め込む。
モブ彼のセッも大好きだけど山田とのセッが格別すぎてしゅきしゅきモードで大ハッスルするも一夜開けて自己嫌悪に陥る。
嘘もつけないのでおうち帰ってモブ彼に土下座するざわ。
「俺の見た目好きなのは誰かの代わりだって知ってたよ。色々傷つけてごめんね。ショータの幸せが俺の幸せだから。」
なーんて途中まで格好つけるけどコイツも例に違わず子犬系なので、ざわにヨシヨシされたら「うわぁあぁん!!ショータが寝とられたぁああ!」ってひとしきり泣くといいよ。