クイーンが1973年にリリースしたファーストアルバム『Queen』の2024リミックス版『Queen I Collector’s Edition』、今日10月25日にリリースされました。
解説は SuperDeluxeEdition の記事が中身があって詳しいです。
メディア版も今日リリースされていますが、ストリーミング配信にもきているので早速聴いてみました。ボックスセット全体が 24bit/96KHz のハイレゾで配信されています。
それに比べると、mora は2024ミックスだけハイレゾ配信で、他のセッションやライブは16bit/44KHzになっているところがケチくさいです。これなら、Apple Music や Tidal で聴いた方がいい音で聴けますね。いまだにCDに遠慮しているのでしょうか。コレクターアイテムとしてはともかく、音質面で見ると 16bit/44KHz のCDメディアや mora ダウンロードを選ぶ理由はないと思います。
Queen のファーストアルバムはロックを聴くきっかけになったアルバムでもあるので思い入れも深く、Queen I はハイレゾ版をダウンロードで入手しようと思っていたのですが、上に記したスペックを見て購入をやめました。Apple Music と Tidal で十分と思っています。
さて、ストリーミングで Disk 1 2024ミックスのハイレゾ版を聴いてみると、これまでの2011ミックスとは全く異なる新鮮なサウンドになっています。ブライアン・メイのインタビューでも2024年にふさわしく再構成した、本来意図したクイーンのファーストアルバムの完成形だと語っていましたが、それだけのことはあります。
どの曲を聴いても現代風にアレンジされていますが、特にドラムのサウンドがパワフルに良い音になっている効果が大きいように思います。ドラムだけ再録音したのかと思うくらい全く別物の音になっていて、これが曲の印象をかなり良い方に変えているように思います。
Disk 2 の De Lane Lea Demo も、今までのバージョンとは異なり 2024 ミックスになってクリアーな音に変わりました。アルバム向けに録音する前の別バージョンとして、十分楽しめる仕上がりになっていると思います。
Disk 3 はデモトラック集なのですが、これもハイレゾ配信に相応しいリミックスがなされています。かなり気合(と費用)が入っているように感じますので、やはりこのファーストアルバムに対するメンバーの思い入れが深いということなのでしょうね。
Disk 4 はボーカル抜きのインストゥメンタル版です。インスト版がリリースされるのは初めてと思いますけれど、ベースのサウンドが目立つ感じで新鮮です。
Disk 5 は BBC セッションが収録されています。これもラジオやアルバム「On Air」で聴いたことがありますが、関連してまとめたのでしょうね。
Disk 6 は1974年のレインボー・シアターのライブが入っていますが、これは「At The Rainbow」の抜粋なのでしょうね。ギターソロやドラムソロのパートを入れたのでしょうか。76年のサンディエゴのライブから未発表曲、そして音はあまり良くないものの1970年のインペリアル・カレッジのライブも2曲収録されています。
全体を通じて、2024版としてタイトルを「Queen I」と改めてリリーするのに相応しい、内容の濃いアルバムになっていると思います。久しぶりにリピートして聴きそうです。
最近のブライアン・メイのインタビューで、セカンドアルバムの「Queen II」についてもリミックス版を作製したいとのことでしたので、こちらについても楽しみです。
クイーンのファーストアルバムの2024リミックス版『Queen I Collector’s Edition』今日リリースされました。ボックスセット全体が 24bit/96KHz のハイレゾでストリーミング配信されています。聴いてみると、2011ミックスとは全く異なる新鮮なサウンドになっています。
https://taksweblog.wordpress.com/2024/10/25/queen-queen-i-collectors-edition-リリースされました/ [参照]