予約してあったので無事に発売日に届いた Activo P1 です。
DAP には AK SR35 を使っています。音質には満足していますし SD カードに入れた音源を聴くのには満足しています。しかし、ストリーミングアプリの Apple Music を使うと動作がかなり緩慢で、音が出ないわけではないのですが我慢して使う感じです。
それで、SR35 からみると下位機種に位置するとは思うのですが、Androidを採用して Google Play Store が使えるのと、CPUが強化されたという話なので、ストリーミングアプリの利用を期待して P1 を買ってみました。
ちょっと大きめの白い箱に入ってきました。箱の上下面は青になっていて、上の写真でもそうですけれど白と青がテーマカラーのようです。本体はシルバーと白で、青はないですけれど。
本体を取り出してみると、SR35とだいたい同じ大きさですがちょっと背が高いです。あと、SR35と同様に表面保護フィルムが2枚ついてきました。新製品でもすぐにフィルムを貼れるのはありがたいです。まだケースも発売されていないのでそのまま使っていますが、まあこれでも良いかな。
箱には、Roonの60日間トライアルのカード、それから NativeDSD の5アルバム25%オフのカードがついています。
電源を入れて Wi-Fi を設定すると、すぐにシステムアップデートが来ました。充電しつつ更新をかけたのですが、本体は割と熱くなりました。普通に使っていてもほんのり暖かくなるので、発熱はある方かもしれません。
画面に使っている液晶のクオリティは普及価格帯スマホ相当だと思います。必要十分ではありますが、コストダウンの影響はある感じです。
最初から入っている Google Play アプリで Apple Music をインストールして、無事にログインして使えました。普段使っている iPhone 15 Pro Max と比べると速くはないですが、ちゃんと使えるくらいの反応速度です。これは嬉しい。
あと、Google の文字入力である Gboard を入れて、純正の文字入力と入れ替えできました。
反応速度がまあまあなのと、文字入力に Gboard が使えるのが、SR35 に対する強みとなりそうです。Apple Music を使う時の不便さがかなり減りました。
設定の下の方に「一般設定」があって、こちらから Android の設定画面が出ます。文字入力関係の設定はここから Android と同様に行えます。
本体の左側には音量調整の「+」「-」ボタンがあります。右側には電源ボタンと再生・停止ボタンが並んでいます。電源ボタンは普段は画面のON/OFF切り替えとして機能します。画面がOFFでも再生・停止や音量コントロールはボタンでできるので使い勝手は良いです。
SR35と動作は同じようなものだと思うのですが、SR35では同じような小さなボタンが左側に縦に四つ並んでいるので誤操作が多いです。P1 では誤操作もなく使いやすいです。
一定時間使用しないと自動でシャットダウンします。Walkman と同じ感じです。これで、スリープにしておいたらいつの間にか電池がなくなっていたという事態は避けられそうです。自動シャットダウンまでの時間も一般設定から選択できます。
電源オフからの起動時間は30秒くらいです。そんなに早くはないですが、まあ待てる範囲でしょうか。
4.4mm ジャックはちょっと硬めで、最後までカッチリ押し込む感じです。そうしないと音が出ないです。
SDカードに入れた音源は、内蔵している再生アプリで鳴らせます。この機能は大体SR35と共通な感じですが、アルバムビューを横スクロールで選ぶ画面がなくなっていました。SR35でよく使っているので、これはちょっと残念。
Android File Transfer などで Mac から曲データを転送すると、内蔵データーベースが自動で更新されて曲が登録されてゆきます。ウォークマンなどでは手動でデータベース更新を選ぶ必要があったのに比べると、自動なのは楽です。この辺り、AKのシステムはよくできていると思います。
Roon Ready はメニュー項目もあって ON には設定できますが、P1 がまだ Roon 社の認証を通っておらず、Roon のメニューから P1 を指定できません。Roon社に申請はしていることでしょうから、いずれは認証されると思います。
音質はAKらしくクリアーで聴きやすいサウンドです。ただ、エントリークラスの製品ということもあり、SR35と比べても解像感やシャープさには差があります。十分楽しめるサウンドですが、価格なりの音なのは仕方がないでしょうね。
ストリーミングサービスを聴ける DAP を期待して Activo P1 を入手したのですが、その期待は十分に満たされました。Apple Music アプリを十分な反応速度で操作して曲を聴くことができます。Android を採用したこともあり文字入力に Gboard を使えるのも大きいです。自動シャットダウン機能も含めて、P1 のシステムとしての仕上がりは良いと思います。
この CPU とシステムが SR35 にも移植され、次世代機(SR45になるのでしょうか?)ではストリーミングサービスがスムーズに利用できるようになることを期待しています。
ストリーミングサービスを聴く DAP として Activo P1 を入手しました。Apple Music アプリを十分な反応速度で操作して曲を聴くことができます。また文字入力に Gboard を使えるの便利です。自動シャットダウン機能も含めて、P1 のシステムとしての完成度は高いと思います。
https://taksweblog.wordpress.com/2024/07/28/activo-p1-2/ [参照]