アイマヴェ「プリーズ」
「君って僕の何なんだろうね?」
本心からわからないと言う顔でマーヴェリックが問いかけてきた。
俺は、腰の動きを止めた。
「なんだって?」
こんなことしてるのに、この関係に名前をつけられないと言うのか。マーヴェリックの腰を撫でると、彼は目を細めた。
「愛ってなんだろうね?」
その瞳は、俺を見ていない。どこか刹那的で、だけど悲しげで、俺は彼がどこかに行ってしまうのではないかと、不安を覚えた。
俺はマーヴェリックの腰を掴んで、さらに奥に進めた。マーヴェリックが「あん」と甘い声をあげる。
「愛してる。お前が望むなら、どんな関係にでもなる」
俺の言葉に「どんなは無理だろ」とマーヴェリックが笑う。
俺は少し泣きそうで、けれどそれは良くないと思った。
「するのか、しないのか?」
臍のあたりを撫でて問う。
ようやく俺を見て、ふっと笑ったマーヴェリックは、きゅっと中を締めてきた。
「じゃあ、もう少し」
セックスをねだられたのか、この関係の終わりを予感させているのか、天に焦がれて地から離れようとしているのか、わからなかった。
「いやだ、もっと。ずっとだ」
伝わらないとわかっていても、たまらず告げる。
「どうしたんだ。めずらしいね、アイス」
…ほら伝わらない。