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特別企画 藤原辰史「切なさの歴史学」中編
web.sekaishisosha.jp/posts/289

 “私が、このように日本の負の歴史に関心を持つのは、負の歴史のリストを並べ立てて、歴史反省国家を演出し、満足するためではありません。全身全霊をかけて負の歴史に向き合うと、いま大学や企業が宣伝で垂れ流す「明るい未来」がものすごく陳腐なものに見えてきます。逆にいえば、今はたとえ実現しなくとも、理想の社会とは何かを考えておくと、どんな勉強でも楽しくなります。歴史学もそうです。なぜなら、過去には「選んではならないこと」と「選んだらよかったかもしれないこと」があふれているからです。”

エイジズムはつねに自分(どの年齢であっても)に返ってきているものだから、いつも苦しいものだと思う。

Web広告なんとかならないかな。読みにくい。

高齢者の生活が苦しくなっても違う年齢の人たちの生活が良くなることはないので、対立させないでほしい。仮に良くなったとしても、全然嬉しくない。

『賢人と奴隷とバカ』
akishobo.com/book/detail.html?

 “こうした序列好みの言説には、やむにやまれぬという切迫した態度などない。そこにあるのは、それを口実に序列をつけたい、生に線引きをしたいという欲求である。稀少性があるから序列が生まれるのではない。序列をつけるために稀少性がなければならないのだ。つまり、稀少性はあえて稀少性のままでなければならないし、それがないところには人工的に稀少性を構築しなければならない。それがなければ、賢いふりをしたまま差別することができないからだ。”

19.すべてのオメラスから歩み去る人びとへ──反平等の時代と外部への想像力
 

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『賢人と奴隷とバカ』
akishobo.com/book/detail.html?

 “いまある状態がほとんど動かせないとなれば、その稀少な資源のなかで、どう優先順位をつけるか、危機に瀕した生にどう順番をつけるかに発想がなるのは当然である。その文脈にあるのは、このいまある世界以外の世界は不可能であるという揺るがすことのできない前提と、厳格なそのフレームの内部で「最善」をもとめる発想である。ただし、このたがの外れた現代日本は、そのような「常識的レベル」にとどまってはいない。たとえば医療現場の人間は、もちろんその都度の状況のなかでモラルや義務として「最善」をもとめるしかないだろうが、好んでこのような思考実験への嗜好性をみせる現在の日本の空気には、なんとしても生に序列をつけたいというサディスティックな欲求がまず透けてみえる。ここにもまた倒錯がある。”

19.すべてのオメラスから歩み去る人びとへ──反平等の時代と外部への想像力
 

【1篇特別公開】チョン・セラン新作短篇集『私たちのテラスで、終わりを迎えようとする世界に乾杯』(すんみ訳)
hayakawabooks.com/n/nafd94af7c

肩こりと頭痛は、ストールみたいに巻き付けるとまだまし。筋肉がついたところと逆に落ちたところ、体重の数字より体の変化でこれまで着てた服が合わなくなっている。

着込むと肩がすごく凝ってつらい。

女性差別撤廃委員会は本日、日本の第9回定期報告書を審議し、委員会の専門家は、同意のない性交を犯罪とする強姦に関する法律の改正を賞賛し、公的機関および私的機関における女性の代表性や夫婦同一姓制度について疑問を提起した。
ungeneva.org/en/news-media/mee

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CEDAW - 女性に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約

89 セッション (2024 年 10 月 7 日 - 2024 年 10 月 25 日)
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窓から冷気がどっと通り抜けて来る。夏は熱気がやって来る。窓の防寒防熱をなんとかしたい。

ドイツ現代史研究の取り返しのつかない過ち――パレスチナ問題軽視の背景 京都大学人文科学研究所准教授・藤原辰史
2024年2月23日 
chosyu-journal.jp/heiwa/29293

 “チャーチルは「ユダヤ人の民族的郷土創出を意図すれば、アラブの住民や文化、言語の消滅ないしは従属化がもたらされる」とのべた。

 「原住民」を人種的に見下すということを、私たちは反省的に見ていかなければならない。”

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ドイツ現代史研究の取り返しのつかない過ち――パレスチナ問題軽視の背景 京都大学人文科学研究所准教授・藤原辰史
2024年2月23日
chosyu-journal.jp/heiwa/29293

 “シオニズムは、西欧植民地主義が結晶化したものだ。かつて日本が中国東北部につくった満洲国では、日本から「未開の地を切り拓く」というプロパガンダで農民たちが渡っていったが、そこにはすでにきれいな田んぼがあったといわれている。なぜか? それは朝鮮の移民たち、場合によっては日本の植民地主義のなかで追われた人々がその地を切り拓いていたからだ。その地を二束三文で買い叩き、武力で奪い、そこへ日本の貧農を入植させた。そのとき、その地の中国人、朝鮮人を「土匪」「共匪」と呼び、これらの暴力が怖いからと言って銃を持って入植を進めていった。これはパレスチナでユダヤ人がやっていることと重なる。”

 “富裕層とその同盟者は、システムの正当化が困難になればなるほど、「切腹」や「安楽死」などを口にしながら、「たちどころ」の解決、つまり暴力による解決をもとめていくだろう。それと同時に、膨大な富を投入して、システムから振り落とされていく人びとになおこのシステムには維持する価値があると夢想(魯迅=竹内好のいう「夢から醒めないことの救い」)を提供し、システムを回すにあたっての邪魔者をつくりだしてはそれへの憎悪を注入していくだろう。老いた恐竜の悪あがきに巻き込まれることなく、わたしたちが生き延びるためには、その「若づくり」に幻惑されないようにしなければならない。本書の目標は、成否はともかく、その幻惑に抵抗すること、そして、すでに地球上のあちこちではじまっている、つぎの世界の組み立ての過程に、いささかなりとも参加することにある。” 
◆あとがきより
 

『賢人と奴隷とバカ』
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