『人種主義の歴史』satotarokarinona.blog.fc2.com/

 “人種主義が新たな段階に入ったのは近代国家の誕生と密接に絡んでいる。「近代国家の形成期には、均質な国民を創出する方向と、異質とみなされた人びとを排除する方向と、二つのことが同時に起きた。それは支配的な者とそれ以外の者という二分法の社会を生みだしたのではない。むしろ相違はさまざまなレベルで見出されて国民が階層化され、複層的なアイデンティティが作られた」。

 ユダヤ人の人種化もこうして行われるようになり、ユダヤ人もアラブ人も指していたantisemitismはもっぱらユダヤ人に対して用いられるようになっていく。これがついにナチズムへといたることになる。”

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『人種主義の歴史』
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 “サルトルは「ユダヤ人は無前提に存在するのではなく、反ユダヤ主義という思想がユダヤ人を作り出すと指摘している。頻繁に言及される論点だが、これはまさに、人種は所与のものなのではなく、人種主義が人種を実体化させていると言い換えられる」。

 ユダヤ人という「人種」があるのではなく、反ユダヤ主義がユダヤ人という「人種」を「実体化させている」のであり、人種がないから人種主義も存在しないのではなく、人種主義が人種を「実体化」させているのである。”

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