ふるさと納税という「キックバック」 みんなで税をおいしく食べる仕組みhttps://mainichi.jp/premier/politics/articles/20240524/pol/00m/010/012000c
――過度の返礼品では自治体のモラルも問われました。
◆そういう制度なのですから、現場が獲得を目指すのは当然です。当初自制していた自治体も、獲得を求める声に押されて取り組み始め、ふるさと納税は大きな存在になりました。けれども、肉も海産物も名産もないところは選ばれにくいのです。
自治体が特産品を開発することは悪いことではありません。自治体が競争することも悪いわけではありません。自治体が互いの税を奪い合う制度として設計したことが罪深いのです。
外からの人気がある自治体がたくさんもらえて、人気がない自治体は資源を削られる。税のありかたとしてそれでいいのでしょうか。