改正入管法全面施行 強制送還恐れる声に耳を=白川徹(とうきょう支局)https://mainichi.jp/articles/20240426/ddm/005/070/006000c
“ビルワさんは家族で迫害から逃れ、幼少期に日本へ。家族は2回ずつ難民認定の申請を退けられ、入管施設への収容を一時的に解かれた「仮放免」の状態だ。”
“各種法令に基づき、日常生活にはさまざまな制約がある。健康保険には加入できず、高額の治療費を払えないため病院に行けない。インフルエンザが疑われる高熱に家族で見舞われた際は、恐る恐る人からもらった薬を服用した。”
“昨年8月には当時の法相が、在留資格のない18歳未満の外国人の子どもとその家族に、日本での滞在を認める「在留特別許可」を与えると発表した。ただ、対象は日本で生まれ育った子どもとその家族に限られ、ビルワさんたちは外れている。”
“入管当局は、ビルワさんらについては難民に認定していないのでこの原則(ノンルフールマンの原則)は適用されない、と言いたいのかもしれない。だが、難民受け入れのハードルが他国よりも高いとされるこの国の難民審査制度こそが問われるべきではないのか。”