『差別はたいてい悪意のない人がする』
otsukishoten.co.jp/book/b58588

 “差別をめぐる緊張には、「自分が差別する側でなければいいな」という強い欲望、ないしは希望が介在している。ほんとうに決断しなければならないのは、それにもかかわらず、世の中に存在する不平等と差別を直視する勇気を持っているかという問題である。”

 “差別や抑圧が、日常の中の無意識で偶発的な習慣、冗談、感情、用語の使用、固定観念などによって成り立つ場合が多いことを考えると、アイリス・ヤングの言葉通り、やたらに人々を批判するのは難しい。「それにもかかわらず」とヤングは、「無意識的で、意図しなかったことでも、抑圧に寄与する行動、態度に対して、人々と制度は責任を負わなければならない」と言っている。ここでの「責任」とは、自分が無意識的におこなった行動を省察し、習慣と態度を変えなければならない責任を指す。”

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『差別はたいてい悪意のない人がする』
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 「論争当事者が行えるこうした類いの攻撃のうちで最悪なのは、反対意見の持ち主に、邪悪で不道徳な人物という汚名を着せることである。この種の中傷を特に浴びせられるのは、不人気な意見の持ち主である。なぜなら、彼らはたいていは、少数者で影響力がなく、彼らが正当に扱われることについては、彼ら自身を除いて誰も関心を持たないからである。」(ジョン・スチュアート・ミル『自由論』122ー123頁)

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