差別の日本近現代史
包摂と排除のはざまで
https://www.iwanami.co.jp/book/b223928.html
“開拓団の多くはわずかの耕作地しかもたず、昭和恐慌を乗り切るための農村漁村経済更正計画の失敗で切り捨てられた人びとであったが、入植時には、「開拓」とは名ばかりで、泥棒さながらに現地に居住していた中国人や朝鮮人の土地を奪い取るなどして、侵略者としてふるまってきたことは否めなかった。それゆえソ連参戦により、現地の農民たちの怨嗟が開拓団に向かい、団員を守るべき関東軍はいち早く敗走してしまうなかで、開拓団の人びとは殺害され、自決を強いられ、また残された人びとは、多くの死者を出しながらも日本をめざして避難を続けた。”
第4章 引き直される境界
#読書
鶴見と藤田のやり取りの延長線上にはこうしたことがあるのだなと感じる。
これを読むとわかることもあるのだろうな。
男同士の絆
イギリス文学とホモソーシャルな欲望
イヴ・K・セジウィック 著 上原早苗・亀澤美由紀 訳https://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN4-8158-0400-1.html
『徐京植 回想と対話』https://satotarokarinona.blog.fc2.com/blog-entry-1530.html
“何よりも深刻さを示しているのが、この藤田(省三)さえもが「頽落」してしまったことであろう。鶴見俊輔は「慰安婦」とされた女性への兵士の「愛」を語った。早尾貴紀の「序文」によると、これを批判した川本隆史に対し「即座に鶴見の盟友でもある藤田省三氏が同誌上で鶴見を支持し、川本さんに対し感情露わに「激怒」を示したことがあった。藤田氏は川本さんにとっても徐さんにとっても恩師であり、また鶴見俊輔と並んで戦後民主主義を代表する思想家である」。”