ホロコーストとガザ侵攻の狭間で――ドイツとイスラエル(板橋拓己さんインタビュー)
https://d4p.world/news/25715/
“ドイツはこれまで「過去の克服」の優等生と思われてきたわけですが、そこには色々な落とし穴があったというのが明らかになってきたと思います。植民地主義の問題しかり、今回のイスラエル、パレスチナの話しかりで、ドイツがこれまで歩んできた道を見つめ直すことになればと思っています。
さらに言えば日本は、ドイツの「過去の克服」のあり方を、一方では羨ましく思い、もう一方では押し付けがましく思うような目で見てきたわけです。現在のドイツを見て、それ見たことかと溜飲を下げるのではなく、ドイツは自らの過去を、たとえ歪んだ形ではあれ、真剣に考えてきたからこそ今があるのだというのを伝えていければと、ドイツ史研究者としては思います。”
https://d4p.world/news/25715/
――過去を省みるということが、現在の形が決して唯一の正解とか完成形ではなく、本当にこのやり方でいいんだろうか、今後もっとより良い方法はないんだろうか、と思考を止めずに、絶えず自省をして軌道修正していくことが求められてきますね。