あとがきたちよみ
『男性学基本論文集』keisobiblio.com/2024/01/24/ato

 “前述のとおり、ヘゲモニックな男性性はその意味が必ずしも一貫しておらず、どの時点での誰の議論を参照してこの概念を捉えるかによって、その用法は必然的に異なる。しかし他方で、ヘゲモニックな男性性や、この概念に依拠して行われてきた男性性研究が一貫して目指してきたのは、男性性役割の理論の乗り越えであり、また、そうではないしかたでの性の不平等がつくられるメカニズムを解明することである。「男たちが「男らしさ」にとらわれているから、性別秩序は変わらないのだ」といった見方は(逆に言えば、「男たちが「男性かくあるべし」から解放されることで、不平等なジェンダー関係は解消される」といった見方は)、性役割理論をそのままなぞっている、という意味でヘゲモニックな男性性以後の男性性研究にはなじまない。”

巻頭言 男性性役割の社会化から、男性性による不平等の正当化へ
平山 亮

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『男性学基本論文集』keisoshobo.co.jp/book/b639317. 
このあたり面白そう。
>Ⅲ軍隊・戦争研究のなかの男性性
 解説 軍隊・戦争研究のなかの男性性[佐藤文香]
 7 防衛専門家たちの合理的な世界におけるセックスと死[キャロル・コーン/本山央子 訳 佐藤文香 監訳]
 8 ヴェールに隠された参照項――九・一一後アフガニスタン攻撃に関するブッシュ政権の言説におけるジェンダー構築[ローラ・J・シェパード/本山央子 訳 佐藤文香 監訳]
 9 国際関係における軍事化された男性性[マヤ・アイクラー/本山央子 訳 佐藤文香 監訳]

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