好きと言えるほど知っているわけではないが、定家。この本はつらい時期に読んでいたので。

定家明月記私抄
堀田 善衞 著chikumashobo.co.jp/product/978

古京はすでに荒れて、新都はいまだ成らず。ありとしある人は皆浮雲の思ひをなせり。
方丈記私記
堀田 善衞 著
chikumashobo.co.jp/product/978

フォロー

 “時世時代の移り行き、それは時には激流と化して巨大な渦巻きをなし、飛沫をとび散らかして、その当時に、渦中にあった人々にとっていずれの方向へとも見極めがたい進行の仕方をする。そうしてこの場合の飛沫は、飛沫とはいえ、すべて人間の生命である。”

 “ただの幼児であるにすぎぬ安徳天皇は、海に溺死せしめられる。時には流れそのものが流血である。天皇の宮廷にあっても、定家らの公家においても、また荘園の農民や流浪民、武士においてもそれは同じことである。”
『定家明月記私抄』

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。