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『私にとっての20世紀』iwanami.co.jp/book/b261310.htm 

 “一二月八日はよく晴れた日でしたけれど、この日のことをよく観察していた一人は、そのころフランスの日本駐在記者だったロベール・ギランです。

 ギランは、回想録の中で説得的な観察をしています。それは、午前にラジオが報告した。だから戦争が始まったということを日本国民が知った。彼は支局からすぐ町に飛び出した。みんなどういう顔をしているか、日本の大衆の反応を見た。そうしたらみんな、あまりに大きなことが起こって、それで茫然とした感じだったと書いている。心配も含めて、「いったいどうなるんだろうということで、決して喜んではいなかった」という。ところが午後になると、もっと詳しい真珠湾の戦果が報道されて、明るい気持ちになって、みんな嬉しそうになったと書いている。それが正しいと思います。

 それが戦争への道です。”

第二章 戦前・戦後 その連続と断絶

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