[徐京植コラム]「数」で語るな、個々の痛みを語れjapan.hani.co.kr/arti/opinion/

 “一人の犠牲者のために涙を流すのも人間なら、犠牲者が何十万人になろうと眉一つ動かさないのも人間である。そこには、人種差別や民族差別、植民地主義、利潤第一主義、国家主義など、人間を非人間視する心理的メカニズムが作動している。「あの人はユダヤ人だから」「黒人だから」「朝鮮人だから」「女だから」…。その心理メカニズムによって被害者を他者化し、自分自身を免責しようとする。ガザのパレスチナ人の命はウクライナ人のそれより軽く、ハイチ人の命は欧米人のそれより軽いのである。”

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[徐京植コラム]「数」で語るな、個々の痛みを語れjapan.hani.co.kr/arti/opinion/

 “では、私たちは、「もうたくさんだ!」という叫びを、どのように言葉や形に表すことができるのか、いかにしてその叫びを「神」や「為政者」に届けることができるのか? これが現在突きつけられている重大な問いであり、あえて言えば芸術的挑戦でもある。実は人類はずっとこの問いを突きつけられてきた。特に第二次世界大戦の終焉と核戦争の危機に覆われた東西冷戦の時代には。だからこそ、それらの時代に、平和運動の思想は世界各地で深化した。人類はこの問いに答えることができたとは思わないが、少なくとも問いそのものの重要性については認識が共有されつつあった。だが現在は、それらの問いと理想は打ち捨てられ、「死のイデオロギー」が再び世界を覆いつつある。”

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