従順さのどこがいけないのか

第4章 私たちは何に従うべきか
将基面 貴巳 著chikumashobo.co.jp/product/978

“「共通善」は英語にいうthe common good の翻訳です。英語ではthe public good とも表現されるので、「公共善」とか「公共の福祉」という訳語が用いられることもあります。”

“「共通善」とは文字通り、人々が共通に善いものとみなすものであり、ある共同体全体の利益を意味します。”

“それと正反対のものは、一部の人々だけの利益です。特に権力者や、彼らがひいきにする一部の人々だけがせしめる利益のことです。”

“権力者の自己利益の追求は、支配される一般市民が犠牲を強いられるということを意味します。”

“その犠牲とは、共通善の破壊です。権力者たちだけがいい思いをして、一般市民たちが辛い思いをするような状態です。”

“そうなれば一般市民としては、権力者の自分勝手な行動を許せないとして一致団結して抵抗してもおかしくないでしょう。”

“しかし、権力者の立場からすれば、自分たちだけがいい思いをする状態を維持するためには、市民が一致団結することを阻止しなければならないと考えます。”

“そこで、市民がお互いに信用できず、助け合わないように仕向けるのです。”

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自己責任による共通善(公共の福祉)の破壊。

葉隠、主君のために泥を被ったり不名誉に甘んじたりする話、そこにロマンを見いだす話があまり好きではなかったことを思い出した。

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