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「すべての野蛮人を根絶やしにせよ」
-『闇の奥』とヨーロッパの大量虐殺-
スヴェン・リンドクヴィスト 著,ヘレンハルメ美穂 訳
seidosha.co.jp/book/index.php?

 世界のどこであろうと、奥深くにしまいこまれた知識、いったん意識してしまうとそれまでの世界観が崩壊し、自分自身を問い直さなければならなくなる、そんな知識があるとしたら――世界のどこであろうと、そこは『闇の奥』の舞台になる。(本文より)

 19世紀末、ヨーロッパ列強による植民地での苛烈な残虐行為を伝えたコンラッドの小説『闇の奥』。作中の帝国主義者の強烈な台詞に取りつかれたスウェーデンの国民的作家が、その舞台となったアフリカをたどり、大量虐殺につながった人種主義、優生思想を旅日記の形で明らかにしていく。

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