“これは本書の範疇外でもあるが、こうした言説は、婉曲的に「国」というカテゴリーにも疑問符を突きつけるものである。原爆攻撃が往々にして(特にアメリカでは)「アメリカ対日本」という国の枠組みで語られることで、広島・長崎にいた多くの日本の領土、植民地から広島・長崎に来た(あるいは連行された)犠牲者が不可視にされてきた。同時に欧米の植民地支配(長崎で被ばくした「オランダ兵士」はインドネシア人を含んでいたこと)をも不問にされてしまうように。”
アメリカの被ばく者:実験と分断の核の時代https://book.asahi.com/jinbun/article/14911832
黙殺された被曝者の声
アメリカ・ハンフォード 正義を求めて闘った原告たち
トリシャ・T・プリティキン著
宮本ゆき訳
https://www.akashi.co.jp/smp/book/b625657.html