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メモに残っていたので投稿してみる。月一日記になりつつあるね。

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今日はちくま文庫から出ている津原泰水「蘆屋家の崩壊」を読んだ。短編集であることぐらいしか情報がないまま読み始めたので、ジャンル的にホラーなのだと驚いた。正確には怪奇幻想だろうか。でもそういうジャンルの括りが野暮ったく感じられるほど小説を読む喜びがあった。
無類の豆腐好きという共通点で知り合った語り手猿渡と怪奇小説作家の「伯爵」の二人組が行く先で怪奇に出会う。豆腐好きという今ひとつ解せぬ地味な嗜好だけれど確かに豆腐うまいんだよな。キャラクターの好物ひとつ取っても作品に良い味を出している。2人の会話がコミカル、猿渡の豆腐への愛などほのぼの要素でホラーの味が薄まるかというとドキッとするほど怖い瞬間がある。幻想がこの世ならぬ世界に読み手を連れ出し、目覚めた瞬間!タイトルの「蘆屋家の崩壊」は恐怖と幻想の書き振りが好き。短編ならではのキレの良さだ。

著者は亡くなってしまったのだな…と噛み締めながら読んだ。面白かったです。

脳内他責がはじまる…世の中ままならぬ。他人への期待の裏返しなんだろうな

たま〜に :x_twitter: をのぞくが、高確率ですさんだ話題に遭遇し、心がへしょ……ってなるのよな。

食べすぎたが餃子セットは許されたい

はへえ。書類作成終わりとりあえず

鶴見中尉が部下の人間として歪んだ心につけ込み、部下の弱った心に作為的に入り込み、自尊心も行き場も奪われて忠誠を誓う以外に心のよすががないなど中々えぐいことなあ。国家建立というでっかい穢れなき理想とその理想の過程で発生する犠牲に胸を痛めるも前身するという悲壮的かっこよさ、をもどこか滑稽に見えて鶴見中尉は役者ねえ。それにしても死んだ戦友が眠る土地を日本の土地にという考え方、土地と所有の感覚が興味深いわね。だってどこまでいってもただの土やで?そこ?

今更金カムを読了。積んでいたのを忘れていたという。とても面白かったが、後半怒涛の男裸体祭り下ネタ増しはなかなか。それにしても土方さんの死はあらゆるフィクションで描かれてはいるが、どれを読んでもかっこいい&悲しい。

吉田悠軌「現代怪談考」を読了。著者は「子殺し」にこそ最大の恐怖を覚えるという。そしてそれは現代の社会全体にとってもまた最大の恐怖であると断言している。本編は70年代から流行した怪談(赤い女、口裂け女、カシマさんなど)を歴史を遡って似た事例と比較、変化を追うことで社会がこれらの怪談をどのように受容したのかを論じている。

70年代に入ってから流行した口裂け女などの怪談は「子殺し」のイメージが恐怖の源泉になっていると私は解釈しました。私は80年初期生まれなので、大流行りこそなかったがやはり口裂け女や花子さんの怪談は常にあった。学校で休み時間に同級生が担任に怪談を強請るなど怪談は娯楽のポジションだったな〜と記憶している。

著者の実録物は読んだことがあるが、確かに「子殺し」のテーマの怪談が印象深い。今回の読書、とても興味が掻き立てられる体験だった。

気が滅入るので、コーヒー飲んじゃう

今日は己の言動すべてがやらかしているように感じられてつらい。気圧のせいか、ホルモンバランスがわからぬが毎回バラエティに富んだ辛み。

めかじきの唐揚げを作り、キャベツのナムルをこしらえるが夫がボールいっぱいのキャベツを食べ切った。キャベツはまだまだある。明日何作ろうかな

アンディ•ウィアー「火星の人」を読了した。めちゃくちゃ面白かった。全世界がマーク・ワトニーを応援&支援、国も職場(NASA)も多額のお金と時間を投じて救助作戦を実行するのがすげえというか自己肯定感がどうにかなりそうなのに、ワトニー最後まで自惚れなくてすごいな。人間が仕上がりすぎている。逆にワトニーくらい有能で感じが良くないと全世界が助けようとは思わないというか、アメリカの話ですよねこれ?と思わなくもないが、最後のワトニーのログでそこらへんちゃんと釘刺してて、そうですねってなった。
あとワトニー自身の身の回り品以外で私物はなかったのかと不思議。1人の時間を楽しむ娯楽品持ち込まなかったのか、ボードゲームとか複数で遊べるものを持ってきてそう。

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