フォロー

吉田悠軌「現代怪談考」を読了。著者は「子殺し」にこそ最大の恐怖を覚えるという。そしてそれは現代の社会全体にとってもまた最大の恐怖であると断言している。本編は70年代から流行した怪談(赤い女、口裂け女、カシマさんなど)を歴史を遡って似た事例と比較、変化を追うことで社会がこれらの怪談をどのように受容したのかを論じている。

70年代に入ってから流行した口裂け女などの怪談は「子殺し」のイメージが恐怖の源泉になっていると私は解釈しました。私は80年初期生まれなので、大流行りこそなかったがやはり口裂け女や花子さんの怪談は常にあった。学校で休み時間に同級生が担任に怪談を強請るなど怪談は娯楽のポジションだったな〜と記憶している。

著者の実録物は読んだことがあるが、確かに「子殺し」のテーマの怪談が印象深い。今回の読書、とても興味が掻き立てられる体験だった。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。