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今日は研究会。龍谷大学大宮校舎にて、オリオン・クラウタウさんの『隠された聖徳太子ー近現代日本の偽史とオカルト文化』(ちくま新書)の合同書評会。僕も何か発言しようとは思ったけど、今回のオリオンさんの本は「その通りだよな」「あ、これは知らなかった」という感想ばかりで、実は疑問、質問が浮かばなかったというのが正直なところ。
各コメントを聞きながら思ったのは、ちょっと牽強付会ながら、僕の修論って、実は一種の「偽史」研究だったのかもしれない、ということ。僕は修論で、内田良平とか玄洋社(黒龍会)系列の連中が朝鮮に対してどんな考えを持っていたか、自分たちの活動をどう粉飾して述べたか、というのを調べていた。彼らは『日韓合邦秘史』みたいな言い方で自分の都合の良い物語を紡いだわけだが、僕は彼らのそのメンタリティ(なぜそのような「物語」を必要としたか)を分析しようとしていたので、一種の「偽史」研究だったのでは、と後付けだが思った次第。
聖徳太子に対して罰当たりな話をしているせいか、京都は猛烈な雨と雷。というか、こういう冗談が出ること自体、梅原猛的な聖徳太子像なのよね(笑)。素直な子供だったから、『隠された十字架』、信じてたもんね(山岸凉子先生の『日出処の天子』読んだ後に手に取ったのだが)。

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