高山真『エゴイスト』(小学館文庫)読了。久々に涙腺が緩む読書体験。タイトルの「エゴイスト」だが、お読みになればお分かりのように、一際高い倫理観のために、自分の愛が独りよがりなものではと常に問わずにいられない人が描かれており、高山さんもそうだったのだろうな、と今は瞑目するのみ。
そして、久々にmixiを開いて、だいぶん昔に高山さんの本の簡単なレビューをした時に頂いたメッセージを発掘(彼のハンドルネームは消しています)。過分な言葉をいただいたが、一度、僕の一つ年上の繊細で、知的で、少しいじわるだけど愛情豊かだったであろうこの人と直に喋ってみたかった。