先日田宮二郎版の「白い巨塔」(1978)を見た勢いで、DVDで「華麗なる一族」(山本薩夫監督、1974)を見た。キャストでダブる人が多すぎて脳が混乱している(笑)。順序は逆なのだが。にしても、長いな、これ(211分)。 で、結局約3時間半、一気に見てしまった。ウイスキーのロック二杯を飲みながら。とにかく濃すぎ。徹底して俗悪な主人公を演じた佐分利信と原作者の山崎豊子、すげえよ。カタルシスは酒井和歌子演じる末娘の駆け落ちだけだもんな。酒とストーリーでフラフラしています。あと、娘婿役の田宮二郎、やっぱカッコいい。 その田宮二郎演じる大蔵官僚は最後に銀行局長になることが示唆されるが、銀行員だった亡父が「銀行局の課長は電話一本で都市銀の頭取を呼び出せる権力があるんだ」とか言ってたな。東大を受験する僕に間接的に官僚になるのを勧めたのかも知れないが、そっち方面には全く興味が湧かず、文学部の、しかもマイナー学科の宗教学科に行きしっかり裏切ってしまって、お父さん、ごめん(笑)。