実はこのところずっと40年以上前の田宮二郎版「白い巨塔」を見ていた。裁判の証人になるだけではなく、東佐枝子(島田陽子)の色香にも迷わなかった里見先生(山本學)、マジ聖人。てか、この時の島田さん、本当に美しい。この物語、結末も知っているのに、何故ここまで惹かれるのか。最後は男同士の友情だからか。あと、「ある意味、裁判シーンで勧善懲悪のカタルシスを与えながらも」「ピカレスク的かつ魅力的で能力のある主人公が志半ばで斃れる」という二つの物語のエッセンスが時代を超えて訴えかけてくるのかも知れない。
2003年度版の唐沢寿明・江口洋介のコンビは背の高いイケメン同士で、ますます「バディ感」が強かったような気がする(こっちも好きだが)。
余談だが、医者をやっている高校時代の旧友に「俺、教授になったよ」と言うと「お前、そんなにすごかったっけ」と言われたので「いや、文学部は象牙の塔ではあっても白い巨塔じゃないから」と答えた。