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小野寺拓也・田野大輔『ナチスは「良いこと」もしたのか?』(岩波ブックレット)読了。最初、2段組で怯んだが、読みやすい文章でサクサク読めた。結局ナチスの「発明品」は、「すでに行われていたこと、他人がやろうとしたことを横から奪って「我々の業績です」と宣伝すること」だけだったか…。
一カ所だけ「あれ?」と思ったのは、「(環境・動物保護を推進して)「人間中心主義」の否定が行き着いた極北、それが強制収容所での有機農法であった」(p.94)という一節。遺体を肥料にすることなどが例示されているこの文脈では「否定」で正しいのだが、僕は高橋哲哉先生に「ナチズムはヒューマニズムである(要するに「この人種は絶滅させてもいい」というような判断を神ならぬ人間がおこなった「神が死んだ」人間中心主義のことを指す、と僕は理解している)」という衝撃的な掴みを一般教養の「哲学概論」で聞いた世代なので。


> すでに行われていたこと、他人がやろうとしたことを横から奪って「我々の業績です」と宣伝すること

わぁ、大阪で維新が同じことやってる…。

(*´-`)

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