祝祭1、まず曲が素敵なんですよね。ワクワク感、これぞミュージカルといったエンタメ感、そして話は一話完結でわかりやすい。ゲストの岡幸二郎と牧浦乙葵の力で歌唱力が底上げされているし、岡幸二郎が演じる人物と対峙するムル役の橋本汰斗の歌声もいい。何かの幕開けにぴったりな華やかさがあって、それでいて華やかさの裏側にある搾取を描く物語でもある。
個人的にはシャイロック役の山田さんが演出家に噛みついてまで短くさせなかったシャイロックが煙管をふかすだけの長~いけれど目が離せないし効果的な間を見てほしいです……。
それから、話の軸になるのがこのゲストキャラクターたちなので、続き物の話にずっと登場している魔法使いたちのことを知らなくても物語に入り込めるところもいいと思う。