話題の『先生の白い嘘』原作を2巻まで読んだ。性暴力とか性的ハラスメントとかの問題意識がある作品は、見てもいちいち驚かない程度には読んでるつもりだけど、これ、かなり高純度にソレコソガメインテーマになっていて、読むのに精神力が要求される内容だった。

「10年くらい前に原作を読んで、ビックリしました。当時は男性目線で性を描いた作品が多く、新鮮な感じがしました。男性の僕には分からない感情があったのですが、ぜひ映像化したいと思ったんです」(三木康一郎監督)

「当時は男性目線で性を描いた作品が多く」って、そうじゃないものは珍しかったという意味だよね。10年前ってそうだった? その時点にそのレベルで「ビックリ」して、「新鮮な感じ」のモチベーションですぐ書かせた脚本ってどんなものだったろう…。

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「すごく考えた末に、入れない方法論を考えました。間に人を入れたくなかったんです。ただ、理解しあってやりたかったので、奈緒さんには、女性として傷つく部分があったら、すぐに言って欲しいとお願いしましたし、描写にも細かく提案させてもらいました。性描写をえぐいものにしたくなかったし、もう少し深い部分が大事だと思っていました」

↑ここに書いてあること*全部*を考えるのが、まさにインティマシー・コーディネーターが入ってする作業だと思うけど、つまりこれ*全部*プロを入れず自分でできると思ったってことね。

「『インティマシー・コーディネーター(性描写などの身体的な接触シーンで演者の心をケアするスタッフ)を入れて欲しい』と言われました」

↑このカッコ内の定義だと、監督側の意向を演者は丸呑みするのが大前提じゃんね。ENCOUNTの記事を書いた人の認識がそれなのが、今さらだけど凄すぎる。

原作者からのコメントが監督に一言たりとも触れていないってところが、なかなか示唆に富んでる印象。

cinemacafe.net/article/2024/07

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