今日見た夢 後半
俺も出るかと目を伏せがちに歩いていると出入り口付近、隅の方にいる女性から声をかけられた。背が高くスレンダーであり、一重で目は明確に細く、やや丸顔で特に気になったのは雰囲気で何一つ力感がない穏やかなかおをしていた。
バンドの宣伝を兼ねるようなポスターが張ってあったからおそらくバンドをしている人なのだろう。
彼女は手慣れた手つきで余っていたレタスをたっぷり手にとり、レモンをレタスにドバドバと絞るとその上にプロシュートとクリームチーズを巻いたものをのせ、と最後にぎゅっとレタスでサンドした。
俺は「なんか知り合いと雰囲気が似ててね」という彼女からそれを受取って立ちながら食べた。
飾り気がなく、しかしすべての香りや食感が合理的に噛み合った味は孤独につかれていた俺に寄り添い、レタスを噛みしめる音が俺の身体のリズムに合わせてくれた。
ただ一人だけ、全く自分とは関係のない人の気まぐれは優しかった。孤独が受け入れられた俺は人目も機にせずボロボロと泣いていた。
大体そんな夢。起きてスーパーに行って作ったが美味かった。
レモンを多めにドバドバかけるのがコツっぽい
今日見た夢 総括
おそらく社会的形式的にちゃんとしたいというのが俺の煩悩であり、なりふり構わず孤独に寄り添うというのは俺の仏性なんだと思う。
あの味も俺の夢である以上俺の脳内から生まれている訳でそれを改めて実感体感出来たと思う